新卒採用はガラケー持ちのおっさんじゃなくてスマホ持ちの若者に任せるべき
今、採用のコンサルの仕事をしていて、新卒採用で面接官の選択をミスると、その年の採用が終わると言ってもいいぐらい面接官の選定が大事だと思う。
大体の新卒採用の内定までの流れは
・会社説明会(若手の美男美女を担当にして学生に興味を持ってもらう)
・1次面接(若手人事、現場の社員、人事課長が面接)
・2次面接(部長、役員)
・最終面接(社長)
の企業が多い。最初から社長面接のみの一部の尖ったベンチャー企業もあるけれど、これは社長のリソースを鬼のように奪ってしまう。(笑)(説明会での登壇や、特別選考ルートを設けて一部の学生だけ社長に面接をしてもらうのはアリだと思います。)
で、担当していた企業の新卒採用で会社説明会→1次面接までは学生が順調に
選考に進んでいるのに2次面接後の学生の選考辞退率がハンパじゃなかった(笑)
本当に6割ぐらいあったと思う。2次面接を担当していたのは現場の営業部長だったので
お願いして一度面接に同席させてもらった。この方は40代後半で営業一筋20年でとても優秀な営業マンで現場のマネジメントにも定評がある方でした。
コンサルをしている企業には大体こういう流れで面接を進めて欲しいと記載している
マニュアルを渡しているので大体こういう流れで進めてくれているだろうと思い、面接に同席させてもらって感じたのは「あー、そりゃあ辞退するよね...」でした。
学生が入ってくると
部長「今日は何しに来たの?」
学生「本日、2次面接に参りました、〇〇大学の〇〇です。本日はよろしく
お願い致します。」
部長「うん。そうじゃなくてさ、今日は何しに来たの?」
僕、学生「???」
しばらく沈黙と嫌な空気が流れる。
部長「いや、面接に来てるのは知ってるよ?じゃあ何のために面接来たの?」
学生「御社で働くために選考で自分自身をアピールする為に来ました!」
部長「うん、そうじゃないよね。今日は自分の人生変えに来たんじゃないの?」
僕、学生の心の声「うわー...」
学生「きょ、今日は人生を変えに参りました!よろしくお願い致します!」
部長「そうだよ!俺が聞きたかったのはそれだよ!じゃあ面接を始めようか。」
その後の面接もパワハラギリギリのやりとりが続き、面接が終わった後の
学生の表情は疲れ切っていた。面接後に部長と話していて、思ったのはこの人は
過去に自分が受けた面接を思い出しながら、一切悪気もなく面接とはこういうものだと思いマニュアルも無視してこの面接を何度も繰り返していた。
結局、他の面接官の面接に同席してもらい、面接のスタイルを変えてもらいましたが
人事の中で当たり前と思っていることも現場のベテラン社員の中では当たり前じゃなかったりするんだなーと学習しました(笑)